【職人さん】

製品の大きさ薄さによって焼きいれ温度は異なり約１０００度以上で刃だけではなく全体を入れ（全硬）焼きいれる。また当社は無酸化焼入式でステンレスをより錆びづらく仕上げております。

【取材者】

まず最初に撮影させていただいたのが焼き入れのシーンでした。作業場で真っ赤になった鉄をみているとなぜか昔を思い出すようなそんな気分になりました。（当然鋏作りの経験はありませんが）これからどんな作業にうつるのかはさみがどおやって作られていくのかと、興味津々。ワクワクしながらシャッターを押したのを覚えています。

【職人さん】

注文の約７割が曲がり（反型）です。

かなり高度な技術が必要であり、この技があってこそ現在があるといっても過言ではございません。なぜなら、一般的に反型は機械で曲げられていると思われておりますが、実は職人が巧みにハンマーを操り、桜木台の上で一鋏、一鋏曲げております。ですので、仕上げた鋏に同じものはなく世界に１つの鋏となります。

【取材者】

とても細かな作業で特にハンマーで打つ力の加減や角度がむずかしそう。

かみ合わさる両方の刃が狂うことなく仕上がっているのに感動いたしました。

【職人さん】

反型の研ぎは特に難しくその技術をマスターするまでに１０年〜１５年の経験と修行が必要です。

【取材者】

技を極めた職人の手さばきは無駄がなく、ときより、素材や環境にあわせて繊細に動きを変えます。工場内に響く音、リズムとても感動しました。